輪島・門前町報告(18)2025年1月17日
能登ではお祭トークや文化支援を中心に取り組んでいる私たちですが、もうひとつのウリをもっています。それはパソコンやスマホといった、デジタル面の支援です。
とはいっても、クラウドとか3DとかARとか、そういったカッコいいデジタルではありません笑。ウチの研究会が強いのは、ご高齢の方や障害のある方など、いわゆる情報弱者と言われるような方々がなんとかスマホやパソコンを使いこなそうとするののお手伝い、という地道なやつです。デジタルなんて使わなくても済むならそれでいいんだけど、そうもいかない時代で、最近は予約も申請も支払いもオンラインとかになってきていて、使わないわけにもいかない。実際に使えると便利だったりもします。そういった方々が困ったり、何か聞きたいことがある場合の、お手伝い、というものです。
どちらも、東日本大震災の際に取り組んだ支援の経験がもとになっています。あの夏は、思い出の伝承に情報技術で挑戦するという、「思い出サルベージ」に没頭していました。そこで蓄積したノウハウをそのまま、思い出サロンとデジタル相談会にしている感じです。
その時の経験から(本も書きましたが笑)、お年寄りやデジタルに馴染みのない方が、使えるようになるために1番良いのは、「身近に教えてくれる人がいること」だということがわかっています。高度な専門家とか高名な先生とかはいらない。一緒に寄り添ってくれる人がいるのが、最終的には1番、デジタルを使いこなせるようになるのです…。なんか、震災復興と似ている気がしますね。
そんなこといっても、息子は金沢だし地元に詳しい人はいないし、という方のための相談会が、私たちの目的です。少なくとも月に1回、門前のどこかで相談会が開かれていて、その時にはわからないことを相談できる、ということになれば、デジタル化して困っている人も助かるんじゃないか、ということで、学生数名と細々とですが、毎月1回の定期開催にしたいと思います。
実は昨年から道下第一仮設、七浦公民館などでも開催させていただいていたのですが、その度にプリンタの設定、パソコンの設定、スマホとスピーカーやイヤホンのリンクなど、常に色々とご質問をいただくので、月1回の定例開催をめざして準備してまして、ようやく2025年からできそうだ、というところです。
早速ですが、今週末に道下集会所で開催させていただきます。駒大の学生はパソコンに詳しい人も多いですし、中には美大の学生さんもいるので、デザインとかの相談にものることができるかもしれません。パソコン・スマホも用意してますが持ち込んでいただいてかまいません。スマホの場合はプライバシーや個人情報が守られるようにお手伝いいたします。いつものコーヒーを入れながら、細々とやっておりますので、よろしければぜひ、遊びにいらしてください!
「細々とでも息長く」が、復興支援の必要条件。門前デジタル相談会も、そういう本質を体現するような場にできればと思っております。お待ちしております。
活動報告 2025年1月17日(金)
・雪の中での帰京。ガス代が高くて石川はもちろん富山でも補給しがたく、新潟で探しての補給になるのがつらい。あと、八王子インターは複雑ですぐに間違えるので気をつけましょう。
・糸魚川での物資補給中に、すばらしい温泉発見。さすがホッサマグナ。疲れを取らないと、道中の安全も支援の必要条件ですからね…。
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