「歴史に包まれた門前…ぜひ記録をとって、迷われたらご相談ください!」
能登半島は、仏さまと神さまの島。ここがどれほど美しく、多様な自然と豊かな歴史に包まれているかは、一度でもいらっしゃると、心の底から実感していただけると思います。
その証拠は、半島全体に広がっています。ここ門前町も、祠、小堂、石碑、塚などがあちこちにあり、日々の祈りの長さを物語っています。
これらが、人が土地に生きることの大事さを示していることは、そのうちまた、書きますが…。
問題は、今次の発災で、それらの多くもまた被災されている、と言うことです。
写真は黒島の祠、おまつりされているのは不動明王です。ひっくりかえっているのを、黒島復興応援隊の皆さんが、パズルを解くように見事に復活されていました。この土地にまた、人が生きる歴史が取り戻されているようで、自分としてもとてもうれしいです。ありがとうございました!
ちょうど私が出くわすことができましたので、復元の前に丁寧に記録を撮らせていただきました。なのでよかったのですが、おそらく同じようなことは能登半島全体で、今、まさにおこなわれていると思われます。
そこで、地域の祠やお堂をなおされているボランティアの方々にお願いなのですが、今回のように、記録をとってほしいのです。
これらは小さいものでも、人が生きてきたことの証拠で、その多様な歴史の証拠です。なかには見かけ以上に、ものすごく大事な、能登の素晴らしさを示すものも、あると思います。恐縮ですが、壊れてしまって時こそある種のチャンスで、中におまつりされているもの、建物の構造、さらにはその縁起・由来なんかもわかるかもしれません。また、直すなかで集まった過去の経緯や語りなんかも、基本的に口伝ですから、書き留めておくと喪失を免れます。祈りのあり方は変わるので、新築・改築は必要でどんどんやっていただけますと幸いです。で、その変化の過程も記録できていると、地域の財産として未来に残していくことができます。
ここ、門前の歴史の豊かさは本当にすばらしいのですが、こういった記録が、その裾野を広げ、より厚く長くしてくれると思うのです。
なにより、この半島の風情を取り戻す、あるいは作り出す、とても重要な作業になると思います。直す前の写真、直しているところの写真を撮影していただくだけでかまいません。その時にお伺いしたこともぜひ、メモをして、地元の皆さんでわかるようにしていていただけますと幸いです。
もしやり方とか、わからないことがありましたら、遠慮なく私までご相談ください。簡単なクリーニングなども(できる範囲ですが)、お手伝いすることができると思います。都合がつけばお伺いいたします。また、それらの情報の共有・保存場所も、門前デジタル伝承館(仮称)という形で試作していますので、できましたらご案内いたします。
別のチームが、門前マルシェで、昔の写真を展示してくださっていまして、そこでも残すべき語りがたくさんなされていらっしゃったと聞きました(ご協力、本当にありがとうございます!)
営みが長く続き、語り継がれる門前・能登。その厚い息吹に触れ続けられる時間は、このように取り戻され、続いていくのだと確信しています。
活動報告 6月8日(土)
6時 ハクイ出発
6時半 すしべん。おでんはラップされると串が突き破ってくるので危険!
8時半 門前到着。今日は別働隊が門前マルシェに参加します。アンリさん、ありがとうございます!
9時 金大部隊と合流しブロック塀。いつもながら頼もしいです。
10時 壊れた祠の修繕。ひっくり返ったのをパズルのように直します。クリーニングもお引き続き受けしました。記録は後ほど杉野さんに送ります!
11時半 ちょっと早めに門前マルシェへ。大盛況!おそばもレモネードも最高でした。思い出サロンもうまくいっているようで感謝です。そして久しぶりに師匠に会えてうれしかった…。
13時 倒れているお墓をなおさせていただきます。これは専門家と馬力系がいないと無理ですね…。タンカンの担ぎ方を習う。
15時 山本さんの指示で、ブロック塀と片付けの二班に。終わらない…。
16時 マルシェが終わった別働隊を両現場に増援。
18時 お風呂!温泉!サイコ〜
19時 8番ラーメンの辛いラーメン
20時 櫛比の別働隊をお送りして黒島(亀さんの卵焼きを食べ尽くす笑)、そして今日のお宿へ。お疲れ様でした!




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