続・輪島・門前町報告(13)11月29日 なぜ、能登に「祭り」が多いのか?

門前日記

続・輪島・門前町報告: なぜ、能登に「祭り」が多いのか?

ずっと疑問でした…。ごうらい祭、陣太鼓、山王祭、黒島天領祭、(ちょっともう混ざりまくってますが汗)、そして、獅子舞…。能登・門前の祭りは、「ヒト重視」。時に神様も仏様も傍観者になってしまうくらい、ユニークで魅力的な、「その地に住む人々の祭り」です。なぜ、これほどまでに多様で豊かな祭が、この地で息づいてきたのか。

今年一年、門前で様々なお祭りに実際に参加させていただきました。そして私の中では、ひとつの結論が出てきつつあります。

おそらく、祭りそのものが、自然と防災と共生を学ぶ場だったのです。祭りは歴史の一部でも観光のネタに留まるものでもありません。祭りは、社会のすべてです。特にここ、能登・門前では。そしておそらく本来の日本列島全体でも。私たち皆が学び損ねてしまったものが、ここに、あったのです。

門前の獅子舞の、壮絶なほどのユニークさと艶やかさ、は、その典型例です。越中獅子でありながら能登獅子の物語性を併せ持つという、ありえないほどの奇跡的な存在感は、絶対に取り戻されるべきだと思います。

地道な地域復興には祭り再生が一番、ということで、来年一年は、専門家や資料と共に仮設集会所や公民館を回って、当地のお祭りの大事さ、良さをみんなで語ったり学び直したり懐かしがったり、という機会を、月に一回、地味に作り続ける、というのをめざしたいと思います。その第一弾で、獅子舞研究の第一人者に来ていただきます。羽咋で成功した獅子舞保存を学びつつ、そこにない門前の獅子舞の良さを、語り合う昼下がりが目標です。

とはいえ、内容が内容なので、とてもこじんまりとした会になると予想しています。中野先生にはお招きしておきながら「講演はその辺にしてお茶会にしますとか言います!」と事前にご快諾いただいております汗。本当にいい先生で頭が上がりません。

ご講演を口火に、門前獅子舞の写真や動画を、さらには他のお祭りの写真なども見ながら、ゆっくりと、門前の祭りの良さ、大事さを振り返っていただき、この地で生きることの見事さを思い出し共有し直して、若い学生たちにも伝えていただけるような時間にできればと思います。

とっておきのコーヒー、お茶とお菓子を楽しみながらの場です。学生が頑張って入れます。もちろん中野先生のご講演は最先端、物凄く学び感動していただけること請け合いです。ぜひみなさん、お誘い合わせの上、遊びにいらしてください!

なお、チラシはもちろん、安代原のカシラです!本講演会は輪島市教育委員会のご後援で開催いたします。ご関係の皆様に深謝いたします。

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